当院では、痛みの少ない治療を行うために、麻酔の際は事前に表面麻酔をしてから麻酔注射をしております。これにより、麻酔注射が歯茎に刺さるときの痛みを軽減できます。しかし、一般的に使用されているゼリー状の表面麻酔は、唾液で流れたり効果が低かったりといった問題点があり、お子さんの場合は十分な麻酔効果を得られないケースも少なくありません。

そこで当院では、ペンレステープという高い効果が期待できるものを使用しております。これは、医科で使用されることが多いタイプで、歯科医院ではコスト面の問題から通常使われることはありません。少しでも痛みを抑えて治療を受けていただきたいとの考え方に基づき、ペンレステープを導入しております。

歯の表面の一部が白く濁った状態です。予防処置をしたうえで経過観察します。

治療法

治療の必要のない状態のため、予防処置によるクリーニングやフッ素塗布、ブラッシングでむし歯が進行しないようにしていきます。

歯の表面のエナメル質が溶けた状態です。

治療方法

C1の場合はむし歯の部分を取り除き、コンポジットレジンによる修復治療などの詰め物による治療を行います。

エナメル質の下にある象牙質にまでむし歯が進行した状態です。黒や茶色の穴が空いており、水や湯、甘いものなどがしみます。

治療方法

むし歯の部分を削って詰め物で歯質を補います。

むし歯が歯の神経にまで到達した状態です。大きな穴が空き、激しい痛みが現れます。

治療方法

歯の神経が通っている根管内をきれいにして薬を詰め、被せ物で歯質を補う「根管治療」が必要です。

歯の神経が壊死して痛みが軽減しますが、むし歯が治ったわけではありません。歯の根の先に膿が溜まり、再び痛み出すことがあります。この段階では抜歯が必要です。

治療方法

歯を失ったところを放置すると歯並びが乱れるため、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補わなければなりません。

むし歯は、お口の中に存在するむし歯菌が糖質から酸を作り、歯を溶かす病気です。歯が溶ける現象を「脱灰」というのですが、これは普段から起きているものであり、すぐにむし歯になるわけではありません。通常、唾液の作用による「再石灰化」という現象によって、溶けた成分が歯に戻るため、むし歯になるには時間がかかります。

歯磨きが不十分、間食が多いなどの理由で、再石灰化よりも脱灰の量が上回ることでむし歯になります。放置すれば歯がどんどん溶かされていき、やがて歯の神経に到達して激しい痛みを引き起こします。最終的に抜歯が必要になるため、むし歯は早期発見・早期治療が重要です。

むし歯治療では必要に応じて麻酔注射を行いますが、注射針が刺さるとき、注入するときなどに痛みが生じます。そこで当院では、事前の表面麻酔や麻酔液を人肌に温める、細い注射針の使用、電動麻酔器による注入速度のコントロールなど、さまざまな方法で麻酔注射の痛みを軽減しております。

拡大鏡を使用することで、むし歯の部分だけを正確に削り、適合性に優れた詰め物を入れることが可能になります。詰め物・被せ物の適合が悪いと、歯との間にすき間が生じ、そこにむし歯が再発する恐れがあります。そのため、拡大鏡の使用はむし歯の再発リスクの軽減に繋がるのです。

ダイレクトボンディングとは、歯の表面にレジンを塗り重ねて歯の色や形を整える治療法です。歯と歯のすき間を埋めたり歯を白くしたりと、審美性を高めることができます。短時間で修復できるうえに天然歯に近い色調を実現できる治療です。
また、小さなむし歯を削ったところに行うと、治療跡が目立たなくなります。

むし歯の治療跡を目立たなくする

ダイレクトボンディングは、小さなむし歯の治療跡に使用することで口を開けたときに治療跡を目立たなくします。また、過去に受けた銀色の詰め物を取り除き、ダイレクトボンディングに変更することもできます。

歯の色を改善する

歯の色を改善するには、黄ばみや黒ずみのある部分を削る必要があります。ダイレクトボンディングは変色したところにレジンを塗り重ねることで色調を整えることができます。

すきっ歯の改善

歯と歯の間にすき間がある場合、ダイレクトボンディングで改善が期待できます。歯を大きく形成することですき間を埋めます。矯正治療と比べて短期間かつ低費用で行えることがメリットです。

歯の形を整える

歯の大きさが揃っていない、歯の先端がギザギザしているなど、歯の形のトラブルの改善が期待できます。歯の大きさを整えたり先端をなめらかにしたりできます。ただし、ダイレクトボンディングは全ての症例に使用できるわけではないため、まずはご相談ください。