予防歯科

予防・メインテナンス

むし歯は、むし歯になったところを削って詰め物・被せ物で歯質を補うことで改善できます。しかし、一度削った歯は元には戻らないため、少なからず歯の寿命が縮まります。また、その歯にむし歯に再発すれば再び削ることになり、歯の寿命がさらに縮まるのです。そのため、歯が痛くなってから歯科医院を受診するのではなく、痛くならないように予防することが重要です。

この考え方は予防歯科といい、欧米諸国では常識とされており、日本にも浸透しつつあります。日々の歯磨きを徹底すればむし歯は予防できますが、磨き方の癖や技術不足、食生活や生活習慣などの問題により、どうしても口腔環境が悪くなってしまいがちです。そのため、日々の歯磨きに加えて歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、歯磨きで落としきれなかった歯垢や歯石を徹底的に除去する必要があります。

虫歯や歯周病の予防

「虫歯」や「歯周病」にかかってしまうと様々なデメリットが発生してしまいます。例えば虫歯にかかると治療の際に歯を削らなくてはなりません。虫歯の範囲が大きければ大きいほど削る範囲は広くなり、その分ご自身の歯を失う範囲も比例します。 

一度削ってしまった歯は二度と再生することはありませんので、これが続けば最終的には抜歯となり歯を完全に失ってしまいます。 

歯周病も同じです。症状が進行すればするほど歯を失う可能性は大きくなりますし、歯周病の場合は歯を失うだけではなく脳梗塞や糖尿病など様々な疾患に関係があると言われています。(日本臨床歯周病学会HPより引用:https://www.jacp.net/perio/effect/)

上記のような虫歯や歯周病はきちんとした「予防プログラム」でほぼ防ぐことが出来ます。また、既に虫歯や歯周病にかかっている方でも治療後のメンテナンスをしっかりと行っていれば予防は可能なのです。

歯を失うと、全身の健康状態も悪化してしまう

予防歯科による残存歯の状況

『お口は健康の入り口』と言われるように歯を失えば失うだけ全身の健康を損なう可能性が大きくなります。(厚生労働省HPより引用:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/10.pdf)例えば歯が少ないと硬いものが食べにくくなり、意識的に柔らかいものばかり食べるようになるため、栄養が偏りがちになります。また、硬いものを食べられたとしても充分に咀嚼できない事から内臓への負担が大きくなり、やはり健康を損なうことになります。

 このように歯を失う事で健康を損なう可能性が大きいものの予防歯科の重要性の認識は日本ではまだまだ低い状況です。

予防歯科の普及はまだまだ少ない

それは日本の歯科保健制度も関係しています。

一般的に日本では虫歯になれば保険適用内で治療を受けることが出来ますので数千円で治療を終える事が出来ます。これによって「虫歯になったら歯科にいけばいいや」と考える方も少なくないからです。下記のグラフは国別で定期的に歯科医院へメンテナンスに行っているかどうかを調査したデータですが、スウェーデン、アメリカ、イギリスは定期検診率が70%~90%ほどあるのに対して日本はなんと2%しかありません。

結果、定期検診グラフの横にある80歳の時に何本の歯が残存しているのかを調査した数値では諸外国は15本~20本残存しているのに対して日本はわずか8本しかありません。

というのも諸外国では歯科治療に保険がほとんど適用されません。

虫歯や歯周病にかかった場合に治療費は平均的に数万円~数十万円かかります。その為、虫歯や歯周病にかからないように定期検診に行く意識が違うのです。勿論、お金だけの問題ではなく長期的な全身の健康への意識が先に上げた国々では異なるのです。 

この意識を変えて出来るだけ皆様の歯が長期的に健康な状態で過ごしていけるようにサポートしていくことが当院の一番の役割だと考えて日々の治療に取り組んでおります。みわ歯科クリニック船橋では予防プログラムをしっかりとご用意していますので一度お気軽にご相談ください。

いつから始める?予防歯科

思い立ったその日が、予防歯科を始めるチャンスです。

最も有効なのは、0歳から始める予防歯科です。つまり「虫歯・歯周病になる前」に、口の中の環境を整え、予防のプログラムをずっと続けていくことで、一生虫歯や歯周病にならない人生を手に入れることが可能です。

そして、次に良いタイミングは「治療をした後」です。なにかお口の中で困ったことが起きて、それをしっかり治療した後、きちんとしたサポートと共に予防を進めていけば、もう2度とトラブルに見舞われることなく、その後の人生を過ごせます。

そして、最後は「いつか未来を考えた時」です。

何らかの理由で、今は積極的な治療ができない。でも、どうにか現状は維持しておきたい。または、いつか自分が妊娠するかもしれない、そのときに、子供に歯のトラブルにあってほしくない。そんな時は、いつかしっかりと治療するための「未来を守る予防」をしておきます。

予防は、人生のどのタイミングでやるかで難易度が変わってきます。早ければ早いほど、最小限の労力で最大限の効果ができます。

歯ならびも予防できる!予防矯正歯科

昨今、虫歯の数は減ってきています。当院の院長、三輪は学校歯科医として児童の検診や、3歳児検診など、公共の歯科健診をしておりますが、虫歯が多い子はほとんどおらず、あっても12本です。そのかわり、歯並びの悪い子、今後悪くなりそうな子は飛躍的に増えている印象を受けます。

歯並びが悪いと、

☑虫歯
☑歯周病になりやすい
☑口呼吸
☑知能低下
☑運動機能低下
☑アレルギー
☑発音障害
☑睡眠障害
☑いびき
☑顎関節症

など、色々な弊害が出てきます。

見た目が悪い、だけではなく、全身の健康が損なわれる可能性があるのです。この場合、従来は大人になってから(永久歯に生え変わってから)矯正治療をする、というのがセオリーでしたが、いまは、歯並びも予防できることがわかっています。

早ければ0歳から、正しい口の使い方を練習することで、きれいな歯ならびを手に入れられる可能性があります。それぞれの歳にあった予防矯正プログラムを行うことで、きれいな子供の歯ならび、そして健やかな発達を促すことができるようになります。

みわ歯科クリニック船橋では各年齢に合わせた予防矯正プログラムをご用意しております。歯ならびでお悩みの方、また、将来子供の歯並びをよくしたい方はご相談ください。

マイナス1歳からの予防歯科

マイナス1歳とはなんでしょう?

それは、お母さんのお腹の中。妊娠している時から、予防治療をすることができます。お子様とお母様のために行える予防歯科が、これからのスタンダードになっていきます。両親の口の中の状況は、子供に遺伝すると言われています。これはDNAによる遺伝ではなく、生活習慣や虫歯菌の量などが子供に引き継がれます。

両親の口の中に虫歯や歯周病がある状態ですと、そのバイ菌たちは、多くの場合子供に感染してしまいます。また、母親の口の中に歯周病があると、低体重児が生まれやすくなる、というリスクがあります。

そのため、歯科医院で通常行われる、虫歯、歯周病の治療を妊娠前、妊娠中に行なっておくこと。そして、口腔内のケアの仕方をしっかり覚えておくことが大切です。

マイナス2歳からの予防歯科

妊娠前に行える予防はたくさんあります。

妊娠をする前のプレマタニティー時期から母体を整えることで、元気な子供を育むことができます。

母乳が出やすい身体、出産がしやすい身体にして行く必要もあります。体調は一朝一夕で変わらないので妊娠前一年二年をかけて、カラダを整えます。骨盤の位置を整えたり、母親の栄養不足を改善したりする必要がある場合もあります。

具体的な指導は、血液検査やヒアリングを行なって、アドバイスを行います。また、みわ歯科クリニック船橋では、提携する鍼灸院との連携により、妊娠前に体を整えることも推奨しています。

また、金属がお口の中に残っていると、金属が少しずつ口腔内に溶け出し、全身の免疫力を下げ、金属アレルギーのリスクが上がります。そのため、妊娠前にお口の中の金属をなくす、メタルフリー治療を行うことがおすすめです。

予防のチカラ

口から始まる予防歯科は本当に大きなチカラを持っています。大きな病気になってしまえば、治すのに多大な力と労力、時間が必要です。そんな大きな病気の原因は、もしかしたら口からかもしれません。

メタボリックドミノ、という図をご存知でしょうか?

近年、大きな病気の原因、その大元は生活習慣と肥満だ、とわかってきました。そして、その近くに口の中の疾患である、虫歯、歯周病があります。

口の中をきれいにすることで、大きな病気も予防できるとしたら・・・

みなさんの生涯にかかる医療費を大きく削減できます。歯のメンテナンスをおこなっている人は、65歳時点で慢性疾患に罹っている可能性が低く、メンテナンスをしていない方と比べて年間で15万円もの差が出ると言われています。

しっかりと予防歯科をすすめることで、無駄な医療費を払わず、その分旅行や、自分の趣味に使う余裕ができる。豊かな人生を過ごすためには、予防歯科はとても手軽に行える投資なのです。健康だけでなく、経済的にも豊かになれる、とてもお得な医療なんです。

手軽でお得な予防歯科、みわ歯科クリニック船橋で始めてみませんか?

予防処置

PMTC

PMTCは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略称で、歯科医師や歯科衛生士が専門器具と専用のペーストを使用して、歯に付着した歯垢や歯石、着色汚れ、バイオフィルムなどを徹底的に除去する方法です。痛みやしみるなどの症状もなく、快適に受けることができます。

スケーリング

スケーリングとは、歯肉や歯周ポケット内部に付着した歯垢や歯石を超音波で徹底的に取り除く方法です。保険適用のため、経済的な負担を抑えて受けることができます。

ルートプレーニング

ルートプレーニングは、歯周ポケットの奥深くに付着した歯垢や歯石、感染した歯質を専用の器具で取り除き、歯根の表面をなめらかにして歯石を再付着を防ぐ方法です。局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。

ブラッシング指導

ブラッシング指導とは、歯磨きの癖や歯並びなどを踏まえ、歯科医師や歯科衛生士が正しい歯磨きの方法をアドバイスすることです。毎日歯磨きをしていてもむし歯や歯周病になる方が多いのは、適切な歯磨きができていないと考えられます。歯垢を磨き残してしまい、やがて歯石へと変わって口腔環境を悪化させます。

歯並びは1人ひとり異なるため、その人に合った歯磨きの方法を習得することが大切です。

シーラント

シーラントシーラントとは、奥歯の溝をレジンで埋めて、汚れが溜まらないようにする処置です。奥歯の溝は複雑な形をしているため歯ブラシの毛先がすみずみにまで届きません。そこで、「溝をあらかじめ埋めてしまい、むし歯を防ごう」という方法がシーラントです。

フッ素塗布

フッ素塗布フッ素には、むし歯菌が出す酸によって溶け出した歯の成分を歯へと戻す「石灰化」を促したり、細菌の活動を抑制したりする効果があります。そのため、定期的にフッ素塗布をすることでむし歯や歯周病の予防に繋がります。

エアフロー

エアフローエアフローとは、炭酸水素ナトリウムやグリシンを主成分とする細かなパウダーを強力なジェット水流で歯に吹き付けて汚れを落とす処置です。歯に付着したバイオフィルムや着色などを徹底的に除去します。

使用するパウダーは柔らかいため、歯周組織を傷つける心配もほとんどありません。また、他のクリーニングでは除去が難しい箇所の汚れも除去できます。
エアフローは痛みがなく歯を傷つけずにクリーニングができます。

予防歯科

痛みがいやだ、痛くなるのがいやなど誰でも痛みがあるのは嫌いなものです。
そのためにはしっかりむし歯や歯周病を治して予防歯科を行っていきます。
予防歯科では治療ではなくクリーニングのため、痛みもなくすっきりする処置です。
クリーニングを定期的に行うことで痛みもなく痛くならない口腔内環境を作ることができます。
その後はご希望に応じて更なる美しさや健康を維持するためのアンチエイジング治療も行っております。

アンチエイジング療法

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