みわ歯科クリニック船橋の小児歯科とは
皆さんは小児歯科と聞いて何を考えますか?実は小児歯科とは、虫歯予防や、虫歯の治療だけではないんです。
「普通の歯医者さんで治療が難しいお子様を、なんとか治療する」こういった小児専門歯科もとても大切な歯科医院です。やはり、痛みを伴う虫歯などができてしまった場合、治療をする必要があります。
ですが、みわ歯科クリニック船橋で考える小児歯科は、ちょっと違います。
たいせつなお子様の健康をまもるために
「虫歯になってから治療」よりも「虫歯にならない予防」のほうが、保護者のみなさまも楽ではないでしょうか?
大変な治療を頑張るお子様を見守ることも重要ですが、大変な治療をしなくても済むようにする方が、保護者様とお子様双方が幸せになれると、みわ歯科クリニック船橋は考えています。
また、予防は歯だけにとどまりません。
実は、口の中、顔面の発達が、全身の発達と関係がとても深いと言ったら、びっくりするのではないでしょうか?
そして、それが歯医者で発見、予防ができることを知って欲しいのです。
小児の悪い習慣がもたらすこと
小児のうちから歯医者に通うことは、虫歯予防だけではありません。みわ歯科クリニック船橋は、口の中の状況を見て小児の発達具合や、成長具合を見させていただきます。
子供のうちは、とにかく色々な悪い癖が出やすいです。
例を挙げると
・口呼吸
・お口ぽかん
・飲み込むときベロで前歯を押してしまう
・ベロが下の歯についている
・ゆびしゃぶり
・爪噛み
などなど・・・これらは、とても悪い影響を与えます。
例えば口呼吸になってしまうお子様。
これは、単なる癖と考えていると、大変な不利益を起こしてしまう場合があります。
↓
鼻で呼吸することが難しくなる
↓
上顎骨(上あごの骨)の成長が発育不全になる
↓
鼻の下が伸びたような馬ヅラに成長する
↓
脳に酸素が行かないため、発達不全や知能機能低下が起きる
↓
口が乾燥する
↓
唾液による自浄作用が起こらなくなる
↓
虫歯が起きやすくなる
ほかにも、ベロ(舌)がうまく使えないお子様。
↓
うまく飲み込めない
↓
飲み込むために姿勢を変える
↓
背筋が丸まっていく
↓
姿勢がわるくなり猫背に成長する
↓
運動機能の発達が阻害される
↓
ベロが上あごにつくことによるエンドルフィン(脳内快楽物質の一種)の分泌が起こらない
↓
快楽を求めて親指をベロの代わりとし、指しゃぶりをする
↓
上あごに力がかかり、出っ歯に成長する
など、上記は悪い癖によって起こるほんの一部です。
「歯並びが悪い」ことにも様々な原因があることがわかります。
こんな悪い癖、どうにかして治したいですよね。
みわ歯科クリニック船橋では、お口の中からその原因を探っていき、予防、改善を目指します。
小児の悪習癖を治し、健全な発育をめざす
先ほどの悪い癖は、歯並びの異常や、顎の骨の発達異常など、お口の周りの症状として出てきます。
それらを発見し、生活習慣の改善や、トレーニング、必要であれば専用の器具を使用して、お子様の発達を助けていきます。もし、お子様の将来を、簡単なトレーニングで明るくできるとしたら、保護者の皆さまはとても嬉しいのではないでしょうか?
小児科との連携
当院はアレルギー専門外来のある小児科と連携しています。たとえば、アレルギーがあることで、鼻が詰まり、口呼吸になってしまう場合、みわ歯科クリニック船橋だけでは治療が難しいです。
アレルギーを治療し、症状を緩和しつつ、歯科で口腔機能の発達を続けていく・・この医科歯科連携の治療こそが、小児の発達に非常に良いと考えています。
提携小児科
小児矯正歯科(子どもの矯正)
ここまでお話ししてきた、悪習癖の改善のお話。これは歯並びの改善と密接に関係しています。歯並び自体を改善することは、大人になってからでも可能です。
ですが、顎顔面の発達も含めて、成長をコントロールできるのは子供のうちだけです。この成長のコントロールは計り知れない価値を子供にもたらします。小児予防矯正は-1歳、お母さんのお腹の中から始まります。
-1歳〜0歳までの「生まれるまで」
生まれる前から、顎の骨や、歯は作られ始めています。
歯は胎生7週から始まります。妊娠初期から歯のかたちは作られていくのです。
歯だけではありません。
頭の形を作っている、頭蓋骨も胎生の時に作られています。この時期に、十分な栄養を得ることが、子供の成長にとても大切なのです。
胎児は自分で食べることができません。母親の食べたもの、摂取した栄養がお子様の体を作ります。
ご自身でしっかりとした栄養を摂り、成長を促し、無事に出産が終えられるように、体を整えていきましょう
0ヶ月〜6ヶ月の「歯がない時期」
歯がない時期に歯医者に行って何するの?と思う方もいるかもしれません。
歯がない時に行うのは、
・口の中の感覚を発達させること
・浅飲みではなく、深飲みで授乳できているか
・お口の中に異常がないか
などを確認いたします。
授乳が上手くできない子の中には、もともとお口の中に異常があるお子さんもいらっしゃいます。代表的なものは「舌小体短縮症」というもので、ベロが上手く動かないために、授乳がむずかしく、多く飲めないお子様になっている場合があります。
それでなくても、授乳の方法や抱き方などでお子様が上手く飲めない可能性もあります。
また、歯のない時期からお口の中の感覚を発達させ、成長を促していきます。医療用手袋をつかい、お口の中をマッサージしたり、頬の奥を刺激して唾液の分泌を促したりします。(自己流でやらず、専門家に一度ご相談ください)
6〜8ヶ月の「歯の生えはじめの時期」
下の前歯が生え始める時期からは、歯ブラシを使い始めます。
汚れを取るのはもちろんのこと、口の中のボリュームを広げるような動きをしたり、歯ブラシを口に入れることに慣れさせる意味もあります。
それ以外にも、ベロの位置がしっかりしているか?鼻と口、どちらで呼吸をしているか?などを見ていきます。この時点で呼吸が上手くできていない場合、歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
8〜1歳6ヶ月の「奥歯が生えてくる時期」
離乳食も始まり、噛むということを始める時期です。
食べるものを認識し、唇を使ってスプーンを咥え、舌と歯と口蓋を使って食物をとり、舌を動かしながら歯で咀嚼し、嚥下する。このサイクルのどこかに異変があれば、治療やトレーニングが必要な場合があります。離乳食の食べが悪いのは、お母さんの食べさせ方や育て方が悪いのではなく、お口が上手く発達していないから、かもしれません。
当院がある船橋市では、1歳6ヶ月検診があります。多くのお子様が、このタイミングで初めて歯科検診に行くようです。
実は、ここまで書いた通り、この段階の前にやっておいた方が良いことはたくさんあります。お子様を健やかに育てるために、早めの受診をおすすめいたします。
1歳6ヶ月〜2歳までの「将来の歯ならびがほぼ予測できる時期」
2語文を話しはじめて、コミュニケーションも取れるようになる時期です。
この時期くらいから、脊柱がまっすぐ伸び始め、いわゆる「赤ちゃん」のフォルムから「幼児」のフォルムに変化していきます。この時期に姿勢や、運動をしっかりすることで、健康な成長を促せます。しっかりと噛んで、食事をさせることが重要です。
この時点で歯が空隙歯列(歯と歯の隙間があいている状態)であれば正常です。フロスが抵抗なく通るようになっていれば、虫歯にもなりにくいです。
もし「とても歯並びがいい」状態だと、危険信号。顎の発育が十分に行われていない可能性があります。
2歳〜3歳までの「子供の歯並び(乳歯列)が完成する時期
3歳までに、Eと呼ばれる「子供の歯の中で最大の奥歯」が生えてきます。ここまでくると、大人とほぼ変わらないものが食べられます。
優しい保護者様ほど、小さく食べやすく切って与えてしまいますが、噛みちぎれるような硬さのものはある程度大きく切り、かじって、奥歯に運んで、咀嚼する練習ができると良いです。
また、船橋市では3歳児検診を行っております。当院院長三輪も、船橋歯科医師会の3歳児歯科検診事業に参加しています。
小さなうちから歯並びを
3歳から、6歳までの乳歯列。この間に一度でも予防歯科、予防矯正がわかる歯科医院にかかっておけば、将来の予測がある程度立てられます。
歯並びは子供の歯のうちから決まっていきます。歯並びが悪いことは、単に見た目が悪くなるだけではなく、
・虫歯、歯周病になりやすい
・ことばの発音がうまくいかない
・上手く噛めない
・知能低下(IQの低下)
・発達不全(落ち着きのない子供、集中力の低下)
・見た目が悪いことにより、笑顔が上手く作れない
など、いろいろな弊害をもたらします。病名でいえば
「頭蓋顔面発達障害」や「小児口腔発達機能不全症」という、れっきとした病気です。こうならないよう、予防を進めていきましょう。
小児矯正の装置
拡大床(しょう)
拡大床(しょう)は、顎を側方へ拡大するための取り外し可能な矯正装置です。中央についているネジを回すことで装置が側方へと広がり、顎を押し広げます。週1回程度の頻度でネジを回しながら毎日装着すると、顎の骨が広がって永久歯が並ぶためのスペースを確保できます。
メタルブラケット
歯の表面にブラケットという金属の装置を取り付け、ワイヤーを通して歯に力をかける矯正装置です。年齢を問わずに使用できるうえに治療費も比較的安いというメリットがありますが、口を開けたり笑ったりしたときに装置が目立ちます。また、慣れるまでは歯磨きがしづらく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
クリアブラケット(透明)
クリアブラケット(透明)は、透明なブラケットとワイヤーを使用した矯正装置です。口を開けたときに装置が目立ちにくいため、思春期のお子さんに適しています。また、日本で開発された装置のため、日本人の口にフィットします。
機能的マウスピース型矯正装置
プレオルソ
プレオルソとは、お口の筋肉のバランスに問題が起きたことで歯並びが乱れた場合に使用する矯正装置です。お口周りの筋肉と舌を鍛えることで、正しい歯並びへと導きます。また、口呼吸や間違った舌の位置など、歯並びが乱れる原因も解消できるため、矯正後の後戻りのリスクも軽減できます。
取り外し可能な装置のため、お子さんの協力と親御さんの見守り、指導が必要不可欠です。就寝中の装着のみで効果が現れるため、日中の装着が必要な装置と比べるとお子さんの協力を得られやすいでしょう。
虫歯の予防
もちろん虫歯の予防も重要です。実は虫歯は原因がはっきりしているため、予防方法が確立しています。これさえ実行できれば、虫歯になることはほとんどないと言っていいでしょう。
①飲食の回数を制限する
虫歯は「飲食によって口の中が酸性になることにより起こる」ため、単純に飲食の回数を制限するだけで虫歯の予防になります。水、お茶などのお砂糖を含まないものは回数に含めませんが、アメ玉ひとつ、クッキー一枚だとしても食事とカウントします。たとえば、夕食後に甘いデザートを食べる。これは飲食一回とカウントされます。
ところが、小腹が空いたからと言って、クッキー一枚お口に入れると、その後口の中は酸性に傾いていきます。
つまり、1日の食事回数は朝昼晩の3回と、おやつの1回、この4回のみと制限することができれば、虫歯のリスクは最小限に抑えられます。
もちろん食後の歯磨きは必須ですよ!
②虫歯菌を減らす
お口の中の汚れをしっかりとることがとても重要です。お口の汚れ(プラーク)の中には虫歯菌がたくさんいます。虫歯の原因である虫歯菌、この菌がすむプラークをしっかり取り切ることができれば、虫歯になることはありません。
プラークは歯ブラシだけでは60〜70%までしかとることはできないので、フロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の汚れをしっかり落とすことが重要です。
どんなに小さくても、子供用のフロスなどは習慣化すればできるようになりますので、ぜひ行ってください。
③歯を強くする
歯は柔らかい人と硬い人がいます。もちろん硬い人のほうが虫歯になりにくいです。
歯を硬く、丈夫にするためには、フッ素を塗ってあげることが重要です。
これは歯の生え始めから行うことで、とても効果的に歯を強化することができます。つまり歯が生えたらフッ素を塗り始めるだけでいいのです。お家で低濃度のフッ素のジェルをお子さんに塗ってあげる、そして、定期的に歯科医院で高濃度のフッ素を塗ってもらう。これが簡単かつ手軽に歯を強化する方法です。
もちろん子供の月齢によって、つかってよいフッ素の濃度が違いますので、そこは歯科医師・歯科衛生士と相談が必要です。
以上3つを実践できれば、虫歯になることはありません!
また、3つ実践、といいましたが、すべて完璧に実践しなくてもいいのです。実は、上の3つが全部できなかった時に虫歯はできるのです。
つまり、どれかひとつでもしっかり実践できれば、虫歯になる可能性は低くなります。
①②③のなかで一番簡単なのはなんでしょう?
一番実践しやすいのは、フッ素の塗布ではないでしょうか。
毎日しっかりフッ素を塗ってあげて、定期的に歯医者さんで見てもらう・・これが虫歯にならない最も簡単な方法です。
みわ歯科クリニック船橋では、小児のフッ素塗布、歯ブラシのトレーニングのお手伝いをしています。よろしければ、当院でムシ歯ゼロを目指しましょう。
フッ素塗布
フッ素塗布は、自然界に存在するフッ素を歯に塗り、むし歯になりにくい状態を作る処置です。フッ素はむし歯菌の増殖を抑制するとともに、歯の再石灰化を促す効果を持ちます。歯の再石灰化とは、むし歯菌が出す酸によって溶け出した歯の成分が唾液の作用によって歯に戻る現象です。どれだけ酸が分泌されても、それ以上に再石灰化のスピードが速ければむし歯にはなりません。
フッ素は歯に塗るだけでは歯の表面に付着したバイオフィルムやタンパク層が邪魔をして歯に十分に作用しないため、事前に歯に付着した汚れやタンパク層を除去する必要があります。
シーラント
シーラントとは、奥歯の溝をレジンで埋める処置です。奥歯は歯ブラシが届きにくいうえに、その溝は複雑な形状をしており、歯ブラシの毛先がうまく入り込みません。そのため、毎日歯磨きをしていてもむし歯になるリスクがあります。
シーラントは、奥歯の溝をレジンでふさぐことで汚れが溜まらないようにします。歯を削らないため、処置の際に痛みを感じることはありません。効果の持続期間は3~6ヶ月のため、効果を維持したい場合は定期的に再施術を受ける必要があります。
ブラッシング指導
ブラッシング指導とは、歯ブラシの選び方や持ち方、磨き方などを歯科衛生士が指導することです。歯並びに応じて歯ブラシの使い方が異なります。そのため、教科書や情報サイトなどで歯磨きの方法を理解したつもりでも、正しく磨くことは困難です。
歯科衛生士が歯並びを踏まえた正しい歯磨きの方法を指導し、ホームケアの質向上を促します。
誰もが幸せである「予防」をめざして
できることなら歯を削らず、良い歯並びで、健康に育って欲しい。保護者の誰しもが思うことです。
みわ歯科クリニック船橋も同じです。できるなら削らず、お子様に我慢もさせることもせず、悪くなる前に予防をしたい。そして、そんな予防を提供できる歯科医院こそ、私たちの考える「予防の小児歯科」だと思っております。
皆様とお子様の幸せな人生のために、みわ歯科クリニック船橋を併走させていただければ幸いです。